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★青年海外協力隊員★  トモコのマレーシア日記


by tonpanko
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この記事をもって『マレーのトモコ』を終了したいと思います。
約2年間、読んでいただきどうもありがとうございました。

青年海外協力隊で活動したかった理由は、一つではなく、もともとあった海外への関心に、教師としての自分、一人の人間としての自分、女性としての自分などなど、いろいろな理由がいいタイミングで重なったのだからだと、活動を終えた今ではそう思います。

訓練所期間を含む2年間、決して楽しいことばかりではありませんでした。
日本で生活し続けていては、気がつかなかったことに気づかされたり、知らないことばかりで驚いたり、困惑したり、混乱したり。
日本人であること、外国人であることを強く実感させられたり。
それでも、海外でボランティア活動を行うという経験は、たくさんの人に出会い、話をし、心に触れ、助けられ・・・私に大きな物を残しました。
人生で大切な物はなにか、人とかかわる上で大切なことはなにか、改めて考えさせれ、再確認しました。

帰国後、日本での生活は慌ただしく過ぎていきます。
私は本当にマレーシアに行ってきたのだろうか?と錯覚を起こすほど、2年前の生活に戻りつつあります。
私の周りでは、先へ先へと物事を進めたがり、みんなせかせかしています。
そうでもしないと目の前の仕事を処理できないという厳しい現実があるのですが。
そういう現実の中、私もその中に紛れなければならないんだなあと実感しています。

だたその中で、忘れてはいけないことが一つだけあります。
これは、マレーシア生活を通して、私の教訓です。
Jangan lupa jiwa "makan dulu,mimum dulu"
(「ご飯が先、お茶が先」の精神、忘れるべからず)
人間、どんなつらいことがあっても、厳しい状態でも、まずご飯でも食べようよ。
おなかがいっぱいになったら、なんとかなるよ。
とでも言いましょうか。
これだけは忘れずに、日本での荒波を乗り越えて行こうと思います。・・・太ったらごめんなさい。

2年間、本当にありがとうございました。
なにか人生に変化があったら、またブログでも書きます。
みなさんもどうか、世知辛い世の中ですが、楽しく過ごせますように。

余談:結局、そこに行き着きました(笑)。→同期隊員のTちゃんへ。
# by tonpanko | 2008-08-20 21:37

職員研修にて

職員研修にて_f0109123_21195453.jpg
学校も夏休み。
とはいえ、先生たちはお休みではなく、毎日変わらずせっせと働いております。
夏休み中は、研修期間でもあり、いろいろな研修が行われます。
ということで、行われたのが、
青年海外協力隊 活動報告
マレーシア報告会とも言います。
私が2年間、休業して一体何をしていたのか、勤務校の先生たちに報告する会です。

報告会には、マレーシア帰りらしく、バジュクロン(民族衣装、スーツみたいなもの)と、トドン(イスラム教徒のかぶり物)で登場。
マレーシアでも特別な時以外はかぶらなかったのに・・・と自らつっこみを入れながら、
先生たちの
「すごーい♪」「きれーい♪」
「マレーシア人みたい♪」
↑(ここで、トドンをかぶっても「トモコはやっぱり日本人ね。」と言われ続けた過去がフラッシュバックする・・・)
という声に酔いつつ、訓練所時代から任地での活動、イスラム文化などについて語りました。
おやつに出した、我が街トレンガヌのクロポクピン(魚せんべい)も好評。
先生たちからは、「とてもおもしろかった」という言葉をもらいました。

帰国後の現職教員隊員の使命は、
任地での経験を子どもたちや教師に伝えること
少しは果たせたのかな・・・?
子どもたちへは、これから授業の中で少しずつ、マレーシアのことを紹介していく予定です。
マレーシア、そして私の経験が少しでも子どもたちの成長へ役立てばと。
# by tonpanko | 2008-07-30 21:03 | 帰国後

国際理解教育

世界の国々について授業をしました。(研究授業でした…)
うちの学級の子どもたちは、読んだり書いたりすることが苦手な子どもたち。
一つのことに集中することも難しい子どもたちです。
さて、その子たちが世界の国々について興味をもち、積極的に学習に取り組むためにはどうしたらいいか?
ということで、
「世界一周なりきりすごろくゲーム」
というものを行いました。
まあ、すごろく形式で、地図上で世界を回りながら各国の衣装や物を身につけるというゲームです。
子どもたちの反応は上々。
普段、授業中下を向いてしまう子や、言葉があまり出ない子も積極的に発言することができました。
難しいことはともかく、世界には、自分たちとは違った容貌や、服装や文化があるということが分かることが、この子たちにとってまず最初に必要なのかなと思いました。

さて、研究授業の反省ですが、2年ぶりの指導案&研究授業。
授業力がマレーシア生活で鈍っていたのか、もともと無かったのか、反省点ばかり。
これからまたがんばります。。。

〈予告です〉
『マレーのトモコ』長い間ご愛読くださり、どうもありがとうございました。
次回の投稿で、終了したいと考えております。
最後まで、どうぞよろしくお願いします。
# by tonpanko | 2008-07-24 19:34 | 帰国後

東京で。

東京・千葉方面に修学旅行へ行ってきました。
行き先は、早稲田商店会(作業製品を売りました。)、とディズニーランド。
さすが、東京。
外国から来た人たちがたくさんいました。
販売では、インド系の女の人が歩いていたので、英語で話しかけてしまいました。(寄ってはくれなかったけど。)
ディズニーランドでは、長袖Tシャツに、ジーンズ、頭に布を巻いた女の子たちを発見。
もしや・・・と思って見ていると、視線に気づいたのか、目が合いました。
そして思わず・・・
「マレーシアから来ましたか?」(最初はとりあえず英語)
で聞いてしまいました。
その後はマレーシア語でちょっと会話。
クアラルンプールから来たそうです。

それにしても、私も気楽に話しかけられるようになったもんだ・・・。
!!!
これじゃあ、マレーシアでよく話しかけられ、「なにあの人?」と思った状況と同じじゃないか!
ああ・・・「変な日本人に話しかけられた」と思われないように注意しなきゃ。。。
# by tonpanko | 2008-06-20 08:51 | 帰国後

マレーシア生単

ひさびさの更新です。(←というのも、ある愛読者?から催促されたので。)

さて、特別支援学校(旧養護学校)では、生活単元学習という学習があります。
簡単に言うと、子どもたちの生活にそった学習です。
わがクラス(中学部3年生)では、その生活単元学習(略して生単)で、海外の生活や文化を取り上げることにしました。
まあ、私がマレーシア帰りであることも理由なのですが、私の学校は、ある観光地が近くにあり、外国人に接する機会もあるということで取り組むことにしました。

私と同じく、日々社会の荒波にもまれている子どもたちですが、外国人に接する機会があるのはだれでも同じ。
「わからないから」と周りが勝手に決めつけて、そういう機会を奪ってしまうのは残念なことです。
そして、なによりも他人を理解することを知ってほしい。
「目の色が違う」「言葉が違う」「文化が違う」
という理由で、その人全てを否定することはできないのです。
「変な人」「気持ち悪い」で、全てを否定してほしくはないのです。
みんなそれぞれ「気持ち」があるのです。考えているんです。

うちの生徒たち、そこまで考えることは難しいかもしれないけれど、「地球にはいろいろな人がいるんだな」ということは分かってくれるかな?
# by tonpanko | 2008-06-09 22:56 | 帰国後